April 26, 2009

DVD:『WALL-E』(ウォーリー)

DVD Video
『WALL-E』のDVD をアマゾンで2,163円で予約購入。(今見ると200円アップの2,363円でした)
届いてから1週間程の間に3回も観てしまった。
全体で98分ですがエンディングのスタッフロールが結構長いので、実質本編は1時間30分程度と手頃な長さで結構テンポ良く進むので、見易いです。(エンディングの壁画調だったりドット絵だったりの演出も良かったです。)

ボーナスコンテンツのサウンドエフェクト(SE)を解説したドキュメンタリがとても良かった。「ベン・バート」と言う名前を私は知らなかったのですが、スターウォーズの音響効果も担当されたスゴい方らしいです。
昔は録音機材が大きくて持ち出せないために自然の音が録音出来なかった…という話に、絵画の世界も絵の具が持ち出せなくてルネッサンスの頃にチューブ入りの絵の具が出るまで風景画があまり描かれていなかったと言う話を思い出しました。
道具の発達が表現の幅を広げている事を感じられる良いドキュメンタリでした。

この作品は殆ど会話(dialogue)が無く、WALL-EとEVEもエフェクト掛かりまくりの単語のやり取り程度なので、言葉を含めてすべての音に注意が払われている事が良く分かり、また見・聞き返したくなります。

そんなサウンド重視の中でMacユーザとしてのツボは、WALL-Eの充電完了サウンドがMacの起動音だったのが笑い所でした。
朝、充電レベルが下がって低電圧(低血圧?)状態のフラフラしているWALL-Eも可愛かったし、宇宙船にへばりついて太陽の近くを通過する際は一瞬で充電完了になるのも面白かった。この演出が後で効いて来るのも良かった。


手を繋ぐ事が重要なキーになっているWALL-Eを見て、今流行のデジタル名刺?「Poken」で「WALL-E」や「EVE」型が公式に出たら更に人気が出そうだと思った。


「EVE」の外観は白い丸みを帯びたボディーに黒い画面でちょっと前のiMacやiPod風。生き物だとクリオネ風。性格がクリオネと同様見かけとは裏腹の肉食系で、短気ですぐ銃をぶっ放す所がキャラクタとして面白かった。
指名手配されて艦内をEVE&WALL-Eがエレベータで移動中、エレベータ内のモニタに表示された指名手配画像を見たWALL-Eが無邪気に「EVE, EVE」と指差すのを見て、うんざりした様に銃でモニタを破壊するEVEがいい感じだった。

ボーナスコンテンツでSEのドキュメンタリに次いで、本編で艦内に戻れずどうなったのか気になっていた「BURN-E バーニー」の奮闘が可笑しかった。
「BURN-E バーニー」は日本語音声(字幕なし)しか無いので、作品中で交換しようとしている「第7スパイア」?がなんとなくピンと来ないけど、「7th spear」なのかも。
作業中に鼻歌で「第九」を歌うBURN-Eが可愛く、作業完了時にオーケストラで「第九」が流れて歓喜も束の間、即オチが来る所がテンポ良く(ただ、WALL-E本編の映像が所々挟まって進むのでそこがちょっと冗長な感じもしたけど)面白かった。

本編前半で見た廃墟になったビルの外観がiPod miniっぽいのを見て、映画「WALL-E」の制作が開始された年代を表しているのかと思い、本編でiPod(Classic)型のプレーヤーでビデオカセットの映像を映しているシーンを見た時、もしかして制作開始段階ではビデオの再生ができるiPodは発売されていなかったかも…と、つい思ってしまった。

エンディングで流れる曲?(多分)「DOWN TO EARTH」の文字を見て、折角映画を見て夢心地なのにいきなり現実に戻されるのかよ…とちょっと微妙な気がした。

音楽と言えば、AUTOに立ち向かう為に文字通り艦長が立ち上がる時の「Also Sprach Zarathustra」が可笑しかった。

艦内での子供への教育シーンは地上の楽園を良く表していてなかなか良かった。

動きの演技ではやはりWALL-Eの造形が素晴らしく良かった(まあE.T.風ですが…個人的にはE.T.より断然WALL-Eの方が可愛い)。海外モノの人間や動物のキャラクタはバタくさくて可愛いと思えないけど、WALL-Eの可愛さは巧いなぁと思った。
WALL-Eの個性を東部の双眼鏡風のカメラの上下の動きで表している所が、ラストにとても活きていて良かった。
量産品のゴミ処理ロボットWALL-E達の中の1台で個性が有る筈が無いのに、ほんのちょっとカメラの角度が変わるだけであのWALL-Eになる辺りが良く出来ていると思った。

ロボットはWALL-E、EVE以外にも、重要な役の「M-O モー」の神経質そうな所とか、他の修理行きになった不調のロボット達の人間臭い壊れ方がユーモラスだった。ちゃんと壊れ方に意味が有ってそれが活かされているシーンが有るのも良かった。
「AUTO オート(パイロット)」や「GO-4 ゴーフォー」も反乱を起こした様に見えて実際には「命令」を忠実に守っていただけなので、その辺りも(2001 - A Space Odysseyのオマージュ?)良かった。

SFの体では有るけれど全体的にコミカルなアニメで、科学的な考証は本筋ではないのでほとんど考慮されていない感じですが、そこをどうこうする類いの映画ではないとは思いますが、きっとSF好きの人からすると映像がリアルっぽいだけに居心地の悪さは感じるかも。
たとえば、デブリが地球全体をまんべんなく覆っていたり、マッハ音が1回だけだったり、真空中で音がしたり植物がフリーズドライにならなかったり、艦内は微少重力らしいのに1Gで物が落ちている様に見えたりライターの火がちゃんとしてたり…そういったアラ探しにキリが無いのも楽しみの一つかも。(「バグズライフ」でバッタを追い払うために、小さな葉っぱに鳥の形に切り抜いて上に持ち上げ地面に落ちたシルエットが拡大されて鳥の実物大の輪郭になるシーンが有ったけど、もし太陽光線であれをしたら月まで持って行っても無理な気が…きっと水滴のレンズで拡大したんだろうと、そんなシーンは無いけどそう思いたい…とかつい気になってしまう。)

WALL-Eのペット?の「G」の活躍が無かったのは…残念な様な、でも良かったのかも。作中でもGの生命力は強く、クローラーで踏まれても、銃で撃たれても…という感じで流石「G」でした。

DVD(2,163円)でこれだけ楽しめたので、買って良かったと思いました。
最後の「PIXAR」ロゴの「Luxo Jr.」でもWALL-Eが出て来て楽しい演出でした。
Posted by 3k1 at 05:07 P | from category: Manga & Anime | TrackBacks
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