April 01, 2007
バイオカイト自作への道
自転車の日記内に、自転車に関する事より「バイオカイト」についての方が多くなって来たので分けました。
（小型の）バイオカイトを自分で作って飛ばすために用意した物。
１．「カラスもびっくり!バイオカイト」
まずは作り方やコツなどが書かれた本書と、付属のCD-ROMは必須です。（日本特有？の、8cmシングルサイズCD-ROMですので、スロットローディングタイプのマシンでは読み込め無いかも…。）
２．「組み立てキット鳥シリーズ」
バイオカイト制作の入門として、いきなり自作の前にキットを購入して材料や作り方を確認しました。
組立キットは本「カラスもびっくり!バイオカイト」より後に作られているためか、本に載っている方法よりも、材料や制作方法に改良が見られます。
特に骨組みに白色チューブのみを使用し、接着には両面テープだけを使用、糸目を付ける際に糸を直接ではなく細いワイヤを使用し、尾翼つまみに特別薄いマジックテープを使用している等、自作する際のヒントが沢山有りました。
但し、作る事のできるカイトの面積が小さい割には大きめのよりもどし（スナップ付サルカン）が付いていたり、バイオカイトの命の糸には普通の凧糸が付属するため、キットではバイオカイトらしさをあまり楽しめないかも知れません。
糸巻きにリールやペットボトルを使うとかさばるので、付属の薄くて軽いプラ製の糸巻きは意外と入手困難なので重宝します。（ただ、糸を掛けておくために切れ込みのある耳が付いていますが、#100だとここに引っ掛かり易かったのでニッパで切り取ってカッターでバリ取りしました。）
３．「単品部品」
自作する際に、ホームセンターや手芸店、ハンズやロフトなど材料屋さんでは入手困難な材料や部品は、「バイオカイト」のサイトから通販します。
（参考：１回目組立キット注文＝１週間程で届きました。 ２回目単品部品注文＝振込確認が先方手違いで遅れ、２週間程掛かりました。 ３回目単品部品注文＝部品が小さかったため、通常の宅配ではなく、メール便になったため到着予定日より３程遅れて届きました。 …amazonの様に発送しましたメールが来ないのでちょっと通販には不安が有りますが、到着を気長に待って、時にはメールで状況をこちらから確認しましょう。）
・不織布シート（無地 Ａ４）：バイオカイト軽量化の命、インクジェットプリンタで印刷出来る様に、Ａ４サイズで不織布のウラに弱い糊で紙が貼付けられています。
CD-ROM内のネストされたデータはエッジが結構ジャギジャギですが、インクジェットプリンタで印刷すると滲むのと、揚げてしまえば殆ど見えなくなるので問題有りません。
・白色チューブ（2.3φ×410mm）：本では骨材としていくつかの素材を組み合わせていましたが、組立キットではすべてこのチューブで構成されており、小型のバイオカイトでは強度も充分でとにかく軽量ですので、自作の際もこのチューブのみでオーケーです。
骨としてだけでなく、バネ受けにもこのチューブを使用します。
（組立キットのチューブはほぼ真円でしたが、１本10円で安かったので20本買った所、チューブ全てが微妙に曲がっていて、楕円に潰れていました。全体が同じつぶれかたなら良いのですが、ばらばらに潰れているのでシートに貼る時に困りました。ただ、多少曲がっていても潰れていても作ったカイトは問題なく揚がったので、これでも良いのかも知れません。）
・GFRP（1.0φ×410mm）：ガラス繊維強化プラスティックの棒は、バイオカイトの上反角の維持と、破損を防ぐバネ素材として必要です。
バネとして使用する際に、両端に少しだけ両面テープを付けると、バネ受けから外れ難くなります。
本にはバネの長さが今ひとつ分かりにくいのですが、バネ受けの曲がっている部分の間の距離がバネの長さとして良い様です。但し、カイトの性質や風によって多少短めの方が（上半角が大きくなり）良いときも有る様です。
0.5φのピアノ線なら入手は簡単ですが、１度の飛行で曲がり癖が付いてしまい、性能もイマイチでした。
できれば小型のバイオカイトでは0.8φのGFRPが欲しいと思いましたが無かったので、代わりにCFRP（カーボン素材）を買いましたが、バネとしては硬くて折れ易いため使えませんでした。カーボンの方が強くしなやかに感じますが、実際は限界を超えると、折れるというよりも繊維が剥離しささくれてしまいます。（0.8φを５本購入し、半径15mm程度に手で曲げた所、５本全てオシャカにしてしまいました。１本目がダメになった時、不良品かと思いましたが、結局はカーボンの特性の様です。）
４．バイオカイトに使用する、その他の部品
通販以外でバイオカイトの制作に必要な材料の内、お店で入手出来た物は以下の通りです。
・#100 ナイロンモノ糸：手芸店にてミシンキルト用として販売されていました、「フジックス モノカラー#100 透明糸（クリア）」（500m）を210円で購入。
釣具店でも道糸は売っていますが、長さが20m程度で値段も高いです。
#100のナイロンモノ糸は髪の毛より細くて驚きますが、強度テストとして手に持って引っ張りましたが、簡単には切れませんでした。
もう少し太めの「#60」なら、長さは300mですが透明以外の色が有るので、中／大型バイオカイトに良いかも知れません。
（カラスは黄色が見えないらしいので、大型のカラス型を揚げる時には黄色の#60が効果的かも…。）
・ひのきの棒（厚み1mm, 幅２mm, 長さ900mm）：ハンズで８本入り（270円位？）を購入。
横梁として、Ｌ字型に両面テープで貼り合わせて使用しました。
強度的に多少難ありな感じですが、両面テープで貼付けると強度が増すので、小型のバイオカイトには良いと思います。（翼長60cmの場合、２つ折りにするので、30cm×４本で120cm程必要になります。）
・よりもどし（スナップ付サルカン）20号：釣り具店にて５個入り100円で売っていました。
釣具店で買った20号のよりもどしは色も黒で目立たず、大きさも組立キットに付属のものよりかなり小さく、重量も軽いです。
よりもどしのパッケージに「ユニノット結び」という糸の結び方が載っていて、さらに良かったです。
・綿の糸（#30）：白や黒の綿の糸で細さ「#30」位が有ると、糸目やバネ受けを付けるのに使えます。
100均でポリエステルのミシン糸（#50）を買いましたが、バネ受けを付けるには使えますが糸目に使うとスベってしまうので、糸目には適度に摩擦のある綿の糸が良いです。
・マジックテープ：尾翼つまみとして使用します。バイオカイトの通販ページでも売っていますが、組立キット付属の特別薄いタイプではなく、100均でも買える一般的なマジックテープでしたので、100均で10cm四方を購入しました。
小型のバイオカイトには、5mm×10mm程度にカットして使っています。
尾翼つまみにマジックテープではなく、粘着力の弱い両面テープを使ってみましたが、揚げると剥がれてしまうので、やはりマジックテープが良い様です。（強力タイプの両面テープでは不織布のシートが痛みます。）
・ワイヤー（#34 11-34-2）シルバー（10m巻）：手芸店にて糸目用の糸をバイオカイト（の中心骨）と結びつけるために使用。
ビーズの工作等に使用するワイヤーの様で、カイトの軽量化のため、中でも一番細そうなステンレス製#34（約0.23mm）を購入しました。
本では糸目をカイト本体に付ける位置が結構アバウトですが、小型のカイト（中心骨が30cm程度）の場合、カイトが完成してからバネを付けた状態で重心を見付け、そこから前後に5cmずつ程度で良い様です。カイトに付ける糸は20cm程度の長めにしておけば、糸目の位置を細かく調整出来る気がします。
・両面テープ：ナイスタック「布に使える協力両面テープ」10mm×15m（400円くらい）を購入。
また、尾翼つまみ用両面テープとして、粘着力が弱い「ナイスタック リムカ」10mm×18m（400円くらい）も購入しましたが、尾翼つまみには不可でした。ただ、貼って剥がせるので、他の使い道が色々と有ります。
５．有れば便利な道具類
・カッティングマット（Ａ３サイズ）：シートを切ったりする作業台として便利です。
・カッター、定規（40cmくらい）、はさみ、ニッパー、ラジオペンチ、ピンセット：工作には必要な道具です。ピンセットはドラグストア等で売っている先端がきれいに揃った（100均のは先端が揃っていません）ギザギザが無い先の曲がったタイプが糸をくくる際など細かな作業特に便利です。
・シールの台紙：Ａ４サイズ程度の表面がツルツルしているシールを剥がした後の台紙が有れば、両面テープを台紙に貼り、定規を当ててカッターで幅1.5mm程でカットする事で骨組みを貼付けるのに使用できます。（面倒なら通販ページでカット済みの両面テープも買えますが…。）
以上が揃っていれば、CD-ROMから形状データを不織布にプリントアウトしてバイオカイトを制作して、完成したら揚げる事が出来ます。
余り器用では無いので、プリントアウトからテストフライトまで４〜６時間程掛かりました。
テストでは室内で糸を付けたカイトを床に置き、軽く引く事で真っ直ぐに天井まで揚がれば外でも揚がる様です。
この時に回転したり、上手く揚がらないと外でもダメでした。
上手く揚がる機体は、糸を５０cm〜1m程度伸ばして、体の周りを８の字に飛ばす事が出来ました。これが出来ない機体も上手く揚がらないか、揚がってもコントロールし難いので墜落し易い様です。
Comments
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