October 25, 2008
『ユニボディ』の衝撃：MacBookの本当の革新
遅ればせながら、アップルのサイトで新しいMacBookのムービーを見ました。
ムービーによると『ユニボディ』の製造には１３の削り出し行程が有るそうで、映像にはマシニングセンターやレーザー加工機が大活躍していました。
Appleもファブレスで、映像に映っているのは他社の工場なのかも知れませんが、それでもMacを作るために特別に設備を整えさせたのだとしたらよくやるもんだと思います。
（iMacの薄型アルミキーボードはiMacの製造時にでる端材で作っていると言う話もこの映像を見ると本当なのかも。）
ムービーによると『ユニボディ』の製造には１３の削り出し行程が有るそうで、映像にはマシニングセンターやレーザー加工機が大活躍していました。
Appleもファブレスで、映像に映っているのは他社の工場なのかも知れませんが、それでもMacを作るために特別に設備を整えさせたのだとしたらよくやるもんだと思います。
（iMacの薄型アルミキーボードはiMacの製造時にでる端材で作っていると言う話もこの映像を見ると本当なのかも。）
『ユニボディ』
Appleやその他PCメーカーのこれまでの製品は材料の多くが樹脂や板金のため、金型を起こしてプレスなどで製造していたと思われますが、これが３Dの設計データを元に切削で作り出されるとすると、特に日本が強みを持っている金型屋さんがますます苦しくなるかも。
（Apple以外にこの製造方法が広がれば更に厳しくなる…でも、薄型TV等のガラスは薄く作ると歩留まりが悪いので削って薄くしているとか、航空機の部品も鋳造などの後にさらに軽量化のために削っているとかで、PC以外の製造業では切削での薄型化／軽量化は当たり前なのかも。）
デザイナーからすると継ぎ目なく一体感のある物ができ、３Dのレンダリングとほぼ同じ物ができるのは魅力があり、製造側も設計変更やマイナーアップデートの度に金型の再作成が不要になり、数値データの入れ直しだけで対応できるので、これまでより短時間で製品に反映できるメリットが有るかも。（Appleは製品の外観をを大きく変える事は頻繁にはしていないので、外観の設計変更ではなく内部の部品の変化による見えない部分の変更や修正に迅速に対応できる事になるのかも。）
Appleやその他PCメーカーのこれまでの製品は材料の多くが樹脂や板金のため、金型を起こしてプレスなどで製造していたと思われますが、これが３Dの設計データを元に切削で作り出されるとすると、特に日本が強みを持っている金型屋さんがますます苦しくなるかも。
（Apple以外にこの製造方法が広がれば更に厳しくなる…でも、薄型TV等のガラスは薄く作ると歩留まりが悪いので削って薄くしているとか、航空機の部品も鋳造などの後にさらに軽量化のために削っているとかで、PC以外の製造業では切削での薄型化／軽量化は当たり前なのかも。）
デザイナーからすると継ぎ目なく一体感のある物ができ、３Dのレンダリングとほぼ同じ物ができるのは魅力があり、製造側も設計変更やマイナーアップデートの度に金型の再作成が不要になり、数値データの入れ直しだけで対応できるので、これまでより短時間で製品に反映できるメリットが有るかも。（Appleは製品の外観をを大きく変える事は頻繁にはしていないので、外観の設計変更ではなく内部の部品の変化による見えない部分の変更や修正に迅速に対応できる事になるのかも。）
製造機械の中には日本製も有るかも知れませんが、ノートPCの外装の精度は1000分の１mmまでは要らない気がするので、加工機械は実は結構安かったりするかも…実際日本のメーカは過剰品質と言える程の物を要求し、製造する側もそれが普通だと思っていますが、向こうの人は設計の範囲で仕上がっていればＯＫで、多少の誤差は現物合わせでなんとかするらしいですし…一度組み立てたら２度と外さない物は特にそうらしいですし…。
Appleの最近の故障対応は修理も部品交換もせずに（iPodなどは特に）新品と交換が多いみたいなので、その点でも完成した製品がきちんとしていれば厳しい精度は要らないかも。
修理で壊れた所だけ交換してくれたら…という、Appleのサポートに不満を持った方の記事やブログが結構有りますが（私も交換部品が安いのに修理費用が２段階程度なのはちょっと…とは思います）、故障の見極めに掛かるコスト（時間・人件費）を考えたら、全取っ替えの方がApple的にはお得なのかも。
ユーザの方も、調査と修理に時間が掛かってその間手元に無いよりAppleストア等でその場で新品（や整備済み品）と交換の方がお互い時間を無駄にせずに済む様な気もします。（パソコンの場合は日頃のバックアップが重要ですが…もしかすると、この辺りのサポートを楽にするためにTimeMachineを思い付いたのかも。）
『ディスプレイ』
ピカピカのLEDバックライトディスプレにはあまり魅力を感じませんが、指一本で開くラッチレスの構造は本当ならとても素晴らしい。（でも、まだ店頭で実際に触った事が無いのでなんとも…Airは70度位開いた所でキーボード側が持ち上がってしまったが…使っているうちにヒンジがヘタってくるのかも。）
比較して申し訳ないが、職場に導入されているNECのノートPCはついうっかり片手で開けようとすると４５度付近でキーボード側が持ち上がり、それ以上開こうとするとゴム足が浮いて底の樹脂が当たり摩擦が無くなり奥へ滑ってディスプレイから指が離れてバタンと落としてしまう（衝撃で壊してしまいそう）。NECのモバイルも、キーボード奥側にバッテリが有り重量バランスが悪いため片手でディスプレイは開けられない。それ以前に軽いのでラッチを片手で解除するのも難しい。（NECからすればノート／モバイルのディスプレイは片手で開ける物では無いという事なのかも知れない。）
『マルチタッチトラックパッド』
ボタンレス（に見える）ガラス製トラックパッド、そう来たかーという感じ。マイティマウスでもパッと見には２ボタンマウスに見えませんので、Apple（というよりJobs？）はボタンがかなり嫌いなのかも。
今回追加された４本指のExposéやアプリ切り替えは結構便利そう。
Winの世界で最近流行のネットブックは細長いトラックパッドの左右に小さなボタンの機種がチラホラ、トラックパッド自体がボタンなら問題無さそうなのですぐにでもマネして欲しい…って言うか、トラックパッドが細いなら同じ様に手前に細長い棒状のボタンでもいいはずなのに、何故左右にボタンなのか？
『キーボード』
新しいMacBookの分解記事でかなりの数のネジで固定されているらしいキーボード。
削り出しのフレームが本当に歪み無く製造されているなら、これまでのApple含め他社製のノートPCの不快なガタが無くなっているかも知れない、またはこれまで以上に経年変化によるガタが少なくなると期待できるかも。
何度も比較して申し訳ないが、職場で導入されている最近のNECのモバイルはかなり酷く、購入当初からガタが有る。そのためキー入力しようとすると底面のフレームが歪んでいるせいで、入力の度にガタガタする。おそらく樹脂製の底面カバーにマザーボードなどの部品を取り付けているので、内部の部品の取り付け時の歪みが底面まで影響し、樹脂製のため変形しているのでは？と思う。10万円そこそこで１Kg台前半のモバイルに精度を求めるのはどうかとも思うけど、NECとして本当にこれで良いのか？とも思ってしまう。
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