April 22, 2006
はいでふ：映画の予告編で思った事
今年、2006年７月公開のアニメーション映画２本の予告編を見た。
まず一つめはインターネットラジオ局「くりらじ」で、パーソナリティをされている「01」（ゼロイチ）さんが関わられた、スタジオジブリの「ゲド戦記」の予告編（大画面版）。
もう一つは Disney/Pixar の「カーズ」の予告編（HDサイズ）を見ました。
見た感想は…悔しいですが「カーズ」の圧勝かも…HDサイズはずるい程に凄過ぎです。（ストーリーもオリジナルと原作モノの違いも有りますし…。）
HDサイズ＝圧縮フォーマット：H.264、サイズ：1920 x 1080、約 1670 万色、サウンド：AAC, 5.1 (C L R Ls Rs LFE), 48.000 kHz、FPS：23.98（映画だから24コマ秒？）、データ容量：186.73MB（！）、データレート：10.28 メガビット／秒（約1.3MB／秒？DVD並み？）、再生時間：2分32.29秒。
去年５月に買ったiMac G5 20-inch の画面サイズ 1680x1050 ピクセルでは、完全には表示出来ない上に（Apple Cinema Display 23-inchの1920x1200でフルスクリーンにしてやっと見られる…）、通常のサイズやフルスクリーンだとコマ落ちや音飛びが激しく、半分のサイズ（960x540ピクセル）にしてようやく音飛びがなくなり少しはマシに再生されますが、それでも24コマ／秒の半分の12FPSしか表示されませんでした。
HDサイズの予告編を再生するには、Power Mac G5のDualかQuadが必要な様です。（Intel Core Duo搭載のiMacなら処理が3〜4倍速いらしいので、フルスクリーンで再生できるかも…QuickTimeの最適化がまだ進んでいないので、苦しいかも知れませんが。）
余談ですが、iMac 20-inchの解像度「1680x1050」は1.6対１、確か黄金比が「1：1.618…」だったので、Appleがこの比率を選んだのが単に偶然にしても、確かに見ていて安定感を感じます。
Pixarに対する我らが世界のジブリの予告編は、ジブリ初のネットでの予告編ストリーミングとして、多くのニュースサイトに取り上げられていましたが、「大画面版」でも560x300ピクセル程で、HDサイズ1920x1080ピクセルと比べてしまうと、日本とアメリカのいろんな意味での大きさや（政治？）力（や柵）の違いを見せつけられる様でちょっと悔しい気がしました。（きっと01さんも悔しい筈。）
数ヶ月前に、Pixarの新作が車を主人公にした作品だと知り、雑誌に掲載された主役の２台（ライトニング マックィーンとメーター）が並走しているシーンを見て、正直かなりがっかりしました。
アメリカ（だけでなく日本もですが）は車社会なので、なんかそんな風なきっとしょーもないお話になりそうな予感がしてPixarもとうとうディズニー傘下第１弾で駄作を出して来るのかと思っていましたが、動く映像として予告編を見るとやっぱりこれまで通りのいつものPixarらしさを感じたので、なんとなく残念な様な安心な様な複雑な気持ちがしました。
日本の３DCG（に限りませんが）を使った映像を静止画として宣伝に使用する場合、もっと無意味にカッコ良い完璧なシーンを使うので、雑誌に掲載された平凡なシーンにがっかりしてしまったのかも…。
日本の３DCG動画は、静止画にしてもカッコ良かったりしますが、逆に動画なのに動き始めると…な事が有ったりしますので、アニメーションと言う動かない物に命を吹き込む感覚が少し違うのかも…「ジャパニメーション」と言う日本独自の２Dや2.5Dの分野に特化する方が世界で闘えるのかも知れません。
Pixarに対する日本のお家芸の頂点に君臨するジブリの「ゲド戦記」、門外不出の映像をストリーミングするのはきっとジブリ内では大英断だったのかも知れませんが、HDサイズの予告編を見てしまった後では、霞んでしまいました。（01さんが事故って廃車になったのは、「カーズ」が不人気でコケろと言うジブリの呪い＝人柱で無ければ良いのですが。逆にDisneyの呪いかも知れませんが…。）
最近、ハリウッド映画は世界中にシナリオを求めて酷い事になっているという批判が有りますが、Pixarの「カーズ」は一応オリジナルっぽいのに対して、ジブリの「ゲド戦記」は原作モノ…、大丈夫なのかちょっと心配になって来ます。
「南極物語」（「なんきょくものがたり」で変換したら「難局物語」って…ことえりにザブトン一枚）までリメイクされるとは…。
実際の越冬隊員の方の、TVのインタビューや新聞記事か何かで知った記憶が有りますが、映画では２頭の名を呼びながら抱き合う感動的な再会シーンは実は…で、他の犬の名は思い出せるのに２頭の名前「タロ、ジロ」だけが中々思い出せなかったのが事実なので、感動的な再会シーンが事実の様に思われるのは…という話が印象的でした。
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